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これまでいろいろなリードを使って来ましたが、師匠である横川晴児さんが開発に携わったことがきっかけで数年前からリコのグランドコンサートセレクト・シックブランク(アンファイルド)の4番を使い続けています。これは自分がやりたいことの振り幅に十分応えてくれるリードだと思っています。
 今回新しいレゼルヴ、レゼルヴクラシックを吹いてみて、反応の良さ、程良いキャパシティの大きさを感じました。私はブランクに厚みのある方が好きなのでレゼルヴクラシックの方が吹きやすいと思います。レゼルヴはカット部分が短めな分、抵抗を感じるので、これを使うならもう少し狭いマウスピースを使うなどして、自分の振り幅を見つけて行くということになります。
 吹奏楽では、金管楽器や打楽器と一緒に吹いてもきちんと響きが出るような音を作って行かないといけません。そのためには、クラリネット独特の豊かな倍音を含む音色を出す必要がありますが、レゼルヴにせよレゼルヴクラシックにせよ、十分に対応してくれるリードだと思います。そして埼玉栄のクラリネットパートは、他の楽器とバランスを取れるくらいゴシゴシとしっかり吹いてくれます。とは言え汚い音になってしまっては本末転倒なので、「オペラ歌手のように響かせる」ということが大切です。
 コンクールで金賞を取ることはあくまでも目標であって目的ではありません。高い目標に向かって日本一の努力をすること、それを通して人間的に成長することが目的です。子どもたちには、まず美しいメロディ、美しい響きを通して音楽を学んでほしい。そういうこともあって、バンドとしては最近私たちが取り組んでいるオペラに合う ような、明るくて柔らかで、でも芯はしっかりしている音を目指したいと思っています。
 そのため、サウンドはクラリネットを中心に考えています。クラリネットの音というのはバンド全体の音色の方向性を決めるものだと思いますから、まずクラリネットがしっかり鳴ることが大切で、そうでないと埼玉栄高校が目指している音にならない。基礎合奏などでもまずクラリネットとそれを支えるサックスを充実させ、その上に他の楽器を乗せていくというやり方をしています。


埼玉栄高校クラリネットパートの皆さんに現在使っているリードを尋ねてみると、リコが圧倒的多数であり、そのなかでもグランドコンサートセレクト、レゼレヴ、レゼルヴクラシックなど、自分の好みや奏法に合わせて選んでいるのが印象的(硬さは3、3・5が中心)。トレーナーの田中正敏さんには「とにかく楽器店に行っていろいろなリードを試奏し、そのなかから自分に合ったものを選びなさい」と言われているのだとか。また、「箱から出したら最初は唾液ではなく水を使って慣らすようにしています」というのも田中さんの教えだ 。

 さて、今回はダダリオリードの新しい「レゼルヴ」と「レゼルブクラシック」を各自3枚ずつ配って試していただいた。これまでは本番でも使えるリードは10枚のうち3〜4枚ということが多かったが、アンケートによれば今回の新ダダリオリードでは「当たり」が5割から7割と高い割合であった。
「個体差が少なく、6枚の中のほとんどが使えそうだったのが良かったです」


今まで使っていたリコのリードは育てていくと鳴り出す傾向があったのですが、新しいダダリオリードは新品の状態で吹いてもぽーんと鳴ってくれるので使いやすいです」『今まで使っていたリードと比べると?』という質問には、なんと全員が「新しいダダリオリードの方が良かった」と回答。
「これまでリコのリードを使っていなかったのですが、新しいダダリオを吹いてみると、自分の調子が一番良いときの音が出せました」
「今までレゼルヴの4を使っていたのですが、新しい方は3・5でも同じくらい厚みと深みのある音が出たので、よりタンギングなどもしやすくなっていろいろな曲で使えそうです」
「新しいレゼルヴは今まで使っていたリードに比べると、音のまとまりは同じくらいで、吹きやすかったです」
 他にも、「いつもより音がきれいに出しやすい」「発音がしやすい」「音に響きが出たような気がする」「鳴る感じが好き」などの意見も。



「レゼルヴクラシックも発音しやすくて楽に音が出て良かったのですが、レゼルヴはより音にまとまりが出て、音を飛ばしやすかったです」
「比べてみると、レゼルヴは高い音の抜けが良く、レゼルヴクラシックは下の音が豊かに出しやすいです」
「レゼルヴクラシックはこれまでのものに比べると少し抵抗が増しているようですが、レゼルヴよりも丸い音が出たような感じがしました」
「レゼルヴは自分には少し抵抗があるように感じましたが、レゼルヴクラシックの方は反応も良く、吹きやすいのに良い音が出ます」
 鳴らしやすく吹きやすいレゼルヴ、より深みのある音色のレゼルヴクラシックという一般的な傾向はあるが、吹き手との相性や好みによって印象は変わるし、どちらを選んでも望んだ音が得られるに違いない。